開催中の展覧会

ニシオトミジ展―日々実遊
わたくしの写実表現―
2009.8/18(Tue)~8/23(Sun)

 

鳥取と愛媛を結んだ2000点

 

 2001年5月、瀬戸内の温暖な愛媛の地で育った私は、あこがれであった日本海に誘われて、鳥取を旅しました。快晴の下、お決まりどおりの砂丘見学。

 でも、私の興味は画廊。そこで、繰り広げられる作品展は画廊主の顔。どんな顔に出会えるか。何軒かのぞいた後、グループ展を開催中のギャラリーあんどうに出会いました。会場には、作家のそれぞれのおもいが、それぞれに表現された魅力ある作品が。

 中でも、私の目をくぎ付けにしたのが、生命感をあたたかく表現したモノクロの作品。今日は、その作家が在廊とのこと。それが、ニシオトミジ氏でした。ジーパンで頭に赤いバンダナ姿での作品説明は、理論的で哲学者のよう。

 制作への思いを語るニシオ氏の瞳は少年のように輝いていて、作品のルーツを知りたいという思いを深くしていきました。「輪廻」というテーマを基に描き続けている信念は、心に強く響くものがありました。

 グレー調で生命のぬくもりの世界を描き続けるニシオ氏の作品を、愛媛、松山で紹介しよう。出会いとは、運命的なものだが、その後は2人で料理するものだと、常々思っています。輪廻作品は、一本筋の通った心地よい新鮮さで愛媛の友に興味深く受け入れられました。

 その後、今日に至るまで、ニシオトミジ展は、毎年2月、開廊記念展として、私のギャラリーで開催してきています。

 また、ニシオ氏は、出会ってから毎日、ライフワークとして、はがきサイズに身近な道具や、日々変わりゆく生き物達をリアルに描き続け、送り届けてきてくれています。それは、日を追うごとに時間をかけた丹念な写実的な追求の度合いを増しつつ描き続けられ、8年目を迎えています。

 この中から、日々実遊展として、初期からの2千点を展示します。一作一作は、日々の光彩を放ち、その存在を示していますが、集まった作品群は、ひとつのインスタレーションとしても、見応えがあり圧巻です。ニシオ氏のこのような日々の活動の積み重ねが、輪廻作品を支え描かせていると確信しています。「描かない」という輪廻作品と対照的に「描く」ことを追求した2千点は、あくまで通過点であり、ニシオ氏の「描く」、「描かない」の追求は、ゆれ動きながら、これからも続いていくであろうことを信じ、はるかな、愛媛より、陰ながらエールを送り続けていきたいと思っています。

 

ギャラリー キャメルK 清水恵子

 

Galley ANDOH Diary

ニシオトミジ展 2009-日々実遊 わたくしの写実表現- 1

ニシオトミジ展 2009-日々実遊 わたくしの写実表現- 2