過去の展覧会

 

 

 

 

 

 

鳥取民芸木工 福田豊 木工展
2010.4/21(Wed)~4/27(Tue)

■福田豊: 倉吉市在住

10/4/21(Wed)~10/4/27(Tue)

 

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鳥取民芸木工 福田豊木工展 1

 

「鳥取民芸木工」の技と哲学(こころ)

 「鳥取民芸木工」の愛用者にとりまして、待望の“福田 豊民芸木工展”が21日から3年ぶりに鳥取で開催されることになりました。

 この民芸木工展は一般の木工展と異なり、吉田璋也氏がこの地で民芸運動を推進して以来デザインした本物の「鳥取民芸木工品」が展示されますので、地元でもめったに見られない絶好の機会となります。

 「鳥取民芸木工」の中の指物(さしもの)技法や刳(くり)物技法の分野で“民芸の哲学(こころ)”を誠実に守り続け、卓越した技能と謙虚で心豊かなお人柄の木工家、福田祥(あきら)氏が、吉田璋也氏の目指した「鳥取民芸木工」の真髄を極め、作品を作り続けたと言えるでしょう。

 今展を開催する福田豊氏は、鳥取市出身の木工芸家で、今は亡きご尊父祥氏の元で修行を始めてから四十余年にわたって、民芸木工制作一筋に取り組んでこられました。

 豊氏の誠実、謙虚で細密な性格から醸し出される民芸木工は、“民芸の哲学”用の美を如実に表しております。さらに、栗(くり)、欅(けやき)、桜などの天然無垢(むく)材の美しい木目が浮かび出る丹念な“拭(ふ)き漆”技法による仕上げは、私達愛好者がすっかり魅了されてしまうことでしょう。

 先日のNHKの全国放送で2度にわたって紹介されたことで、北は北海道から南は沖縄まで全国の愛好者より多くのメッセージが寄せられ、その心をとりこにしたようです。

 豊氏はご尊父祥氏譲りの誠実さから、一つ一つの作品を丹念に作り続け、その見事な出来映えには心を打たれるものがあります。

 このたびの展覧会では、いろいろな形の電気スタンドをはじめ、いす、机、文箱、棚、額縁、長押(なげし)掛けなど、種々の中小民芸木工品を見ることができます。このまたと無い機会に、氏の素晴らしい「鳥取民芸木工」の“技と哲学”を見て、触れて、心ゆくまでそのひと時を楽しんでいただきたいと思います。

鈴木樸實 (鳥取市湖山町北)

2010年4月20日 日本海新聞掲載記事