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  ヒトトキ

「人と木」展

鳥取県緑の産業再生プロジェクト「地域材利用の拡大」

2010.6/17(Thu)~6/22(Tue)

人と木の新たな関係の再発見

 

 地球温暖化対策が急務といわれる今日、大気中の二酸化炭素吸収源としての森林の役割に大きな期待が寄せられています。わが国の国土の約7割は森林で、更にそのうちの4割が先人達によって植え育てられた杉・檜の人工林ですが、この国の木材自給率は約20%と、消費される木材のほとんどが外国からの輸入木材に占められているのが現状です。

 そのため、国産材の価格は長期にわたって低迷し、林業所得は減少、林業の経営離れを進行させ山は荒廃を余儀なくされています。

荒廃により森林の持つ本来の機能が発揮されないために、土砂災害が多発するなど我々の生活にも深刻な影響を及ぼしています。

木を植え、育て、収穫し、消費する(使う)という循環が成されてはじめて、森林は、課せられた二酸化炭素吸収源としての役割を果たすことが出来ると共に、国土を災害から守る機能を発揮することが出来るのです。

このような中、激減した木材需要取り戻すために、杉・檜の利用拡大を図る物性研究が全国各地で始まり「樹脂含浸」「圧密」「無垢板」「三層クロスパネル」「LVL」など様々な技術開発が進んでいます。

この度、鳥取プロダクツ協議会では、これら杉・檜の新たな技術開発を製品デザインに取り入れ、「鳥取県緑の産業再生プロジェクト」事業の「地域材利用拡大」をめざし取り組んでいます。

今回の製品開発は、高齢者施設、公共施設、幼児施設などの家具や遊具をテーマに「人と木(自然)」との新たな関係を再発見する試みとして、20種類のプロダクトデザインが一同に展示されています。

この事業は、全国的にも注目に値する鳥取発の「地域材利用」のまったく新しい試みといえるでしょう。

材の提供は、地元の森林組合である山の人々が行い、それを地元の家具メーカーが匠の技術で丹誠込めて加工、デザインは地元のデザイン会社2社が担当。心安らぐ木の味わいに、落ち着きのある意匠が重なり、心地よい使いやすさと、杉ならではの優しい質感を醸し出しています。

きっと多くの人々が「人と木」展を通じて、これからの人と木の素敵な関係に思いを抱く「ひと時」を過ごすことができるはずです。

 

鳥取プロダクツ協議会

チェアマン 福本 竜平

 

 

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「人と木(ヒトトキ)」展 1

「人と木(ヒトトキ)」展 2

「人と木(ヒトトキ)」展 3

「人と木(ヒトトキ)」展 4

 

 

 協同組合レングスの「三層クロスパネル」を使い、

有限会社西山家具が製作した「幼児用の椅子とベンチ」

 

(2010年6月17日 日本海新聞掲載記事より)

鳥取プロダクツ協議会