開催中の展覧会

森田しのぶ展
2017/6/24(土)~6/30(金)

AM10:00~PM6:00(最終日PM5:00迄)

 

ファッションブランド「しのぶ」コレクション が大人気のファッションデザイナー、森田しのぶさん。 2012年 から 5年ぶりの個展です。テーマは初期から描き続けている「生命への回想」。80号~100号の大作が並びます。

■ 森田しのぶ:自由美術協会会員 鳥取市在住

 

当ギャラリーでの過去の展覧会

森田しのぶ展 2002.6/2(Sun)~6/9(Sun)

森田しのぶ展 2006.1/4(Wed)~1/9(Mon)

森田しのぶ展 2012.11/22(木)~11/27(火)

 

■ 森田しのぶ:自由美術協会会員 鳥取市在住

     鳥取県出身  大阪芸大卒業

1990 ・ 自由美術協会本展 初入選以降連続入選(東京)
     自由美術協会関西展 連続出展(京都)
     自由美術協会東中国展 連続出展(岡山)
     鳥取県美術展 連続入選
     グループ展 風アフター1945展12年間継続

1992 ・ 鳥取県美術展 県展賞受賞

1997 ・ 自由美術協会本展 佳作賞(現在の新人賞)受賞

1998 ・ 自由美術関西展 企画三人展

1999 ・ 鳥取県美術展 奨励賞受賞

2000 ・ 自由美術本展 新会員推挙

2001 ・ 個展(神戸六甲画廊)

2002 ・ 個展(鳥取 あんどうギャラリー)

2003 ・ 25回 川上奨励賞受賞
     グループ展 遊遥 Tottori 6
     (鳥取 ギャラリーあんどう)

2004 ・ 個展(東京 千駄木画廊)
     グループ展 「女性ユニ展」四人展(鳥取県立博物館)
     個展(鳥取 ギャラリーあんどう)

2005 ・ グループ展 「赫展」連続出品(兵庫)
     女性四人展(鳥取 ギャラリーあんどう)
     「アンデサンブル展」(東京 千駄木画廊)

2006 ・ 個展(鳥取 ギャラリーあんどう)
     「アンデサンブル展」(東京 千駄木画廊)

2007 ・ 四人展(鳥取県立博物館)
     鳥取県美術展 奨励賞受賞
     「アンデサンブル展」(東京 千駄木画廊)

2008 ・ 自然・生命・共生の表現 企画二人展(鳥取 あおや紙工房)
     鳥取県美術展 奨励賞受賞

2009 ・ 「ログ展」四人展(鳥取県立博物館)
     鳥取県美術展 奨励賞受賞

2010 ・ 鳥取県美術展 奨励賞受賞

2011 ・ 個展(ギャラリー槐)

2012 ・ 個展(鳥取 ギャラリーあんどう)
     鳥取県美術展 奨励賞受賞

2013 ・ 鳥取県美術展 県展賞受賞
     自由美術協会本展 靉光賞受賞

 

燐光発する被膜の世界

 ~森田しのぶ展によせて~

 

この宇宙で、というのが少し大げさなら、この地球上で、およそ生命体とみなされるものの形を成り立たせているのは「皮膜」ではないだろうか。人間や動物の場合、それを皮膚と呼ぶ。とりわけ皮膚に対して人は、小さな切り傷や火傷にも敏感に反応する。またクラゲのように内部が透けて見える生きものや、細胞レベルで被膜を有する微生物を観察して、人は感動する。

森田しのぶが描く絵は、そういった皮膚、皮膜にからまる感覚の世界を、神秘的に、ときに痛々しく呼び覚ます。このたび発表される作品をアトリエで拝見してその感を深くしたのだが、初期の頃の表現には「内に閉じ込める」被膜のイメージがあった。新作に至って、被膜的なものは極限まで薄く透明感を増し、伸びやかに青い燐光を発するような色あいで描かれている。

そこで「被膜」は何を被っているのかと目をこらしても、その内部は冥界のごとく判然としない。計り知れない大きさの生命体が果てしなく脈動するゲル状の空間がある。その広がりは画面の縁で無情に切り取られるが、切り取られつつも拡張感は減じない。そして、念をこめて推敲された青色の非物質感が美しい。

 森田しのぶが折にふれ繰り返す言葉には、そのような作品創作の根幹にふれるものがある。「無意識の意識で描く」「自然にまさるものはない」「自分でもわからない生命の記憶」…。ここで描くことの方法論の詳細に分け入っていくスペースはないけれど、「想像力を働かせて観ていただければ嬉しい」と画家は願う。私たちは、一人一人の自由な感じ方に立ち戻って、はるかな生命の源への旅を始める。

会場のギャラリーあんどうは本年6月末をもって閉廊する。本展は、これまで二十年間にわたり美術発表の場として親しまれてきた当ギャラリーの最終企画展示となる。盛会をお祈りしてやまない。

                           (美術作家・フナイタケヒコ)

(2017年6月22日(木) 日本海新聞掲載寄稿文)