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第10回「森茂樹個展」-モノタイプ版画ー
2006.4/15(Sat)~4/25(Tue)

 

モノタイプとは

Monotype(=モノタイプ)とは、「mono(=1枚だけの)type(=型、版)」の名のとおり、原版1枚からプリント1枚だけを摺る版画のことをいいます。
つまり「世界で1点だけの版画」なのです。ガラスや金属、木などの素材の上に(私の場合は塩ビ板を使用)絵具やインキなどで直接描画し、紙を置いてバレンやプレス機で1枚だけをプリントします(複数のプリントはできない)。
モノタイプは、通常複数作らなければならない版画の制約から解放され、実験的な作品を試みる機会にもなり得ます。
「版画」とは「複数できる絵画」という意味だけではなく、表現手段として「版」を用い、「版によってできる絵画」であることを改めて感じさせてくれるのが、「モノタイプ」手法の魅力です。
別の言い方をすれば、「版のない版画」といっても良いでしょう。
その意味でモノタイプは、版画というより「直接描画しない絵画」と言ったほうがいいのかもしれません。
私は版画家ではありませんから、版画の一つの特徴である「平面性」に慣れていませんし、満足できないところがあります。
本来はそこで終わるべきでしょうが、作品の半数はプリントしたものに手彩色したり、カットして並べ替えたり、数枚を連結させたりしています。

森茂樹:鳥取市在住